沖縄音階の魅力
沖縄の音楽は不思議な感じがします。
耳にしただけで、青い海や強い日差し、潮風のにおいまで思い浮かんでくるような。
その響きには、どこか懐かしさと解放感が同居していて、はじめて聴いた人でもなんだか落ち着くと感じることが多いですね。
今回は、沖縄音階を取り入れて、みじかい曲をつくってみました。
アカデミックなことはさておき、ゆったりとした雰囲気を味わってもらえたらうれしいです。
沖縄音階(琉球音階)
ど、み、ふぁ、そ、しの音で構成。
これだけ弾いても、南国の雰囲気たっぷりです。
ハ長調沖縄音階
今回はこの音階を使って沖縄の小曲を作ってみました。
作る時は、音階に忠実にという決まりはなくて、音階には含まれていない音を入れても大丈夫です。
左手のコード進行は、一般的なものを使ってます。
楽譜があるので参考にしてください。
(シェアは大歓迎ですが、再アレンジや、楽譜販売はNGです)
ヘ長調 沖縄音階でオリジナル曲
Cではなく、Fで作ってみました。
理由は、鍵盤の真ん中らへんの響きがちょうど良いのと、やさしい音色が鳴る音域だから。
(自分にとって波長が良い)
オリジナル曲 key=F
テーマは8小節。繰り返し部分は、音階を使って自由に即興で弾くと良いです。
楽譜↓

もう一度弾き直して配信する予定です
安らぎの理由
沖縄の音楽を聴くと、どこか心がほどけていくような心地よさがあります。
それはなぜかと考えてみました。
もしかして、波長かな?
人間関係でもよく言う「あの人とは波長が合う」という表現。
音楽にも、それと似たように「心地よく感じる波長」があるんだなと思います。
その波の長さは目には見えないけれど、体に入って何か作用しているに違いないと感じたり。
自分(全人間)にとって波長の良い音は、自然音や会話、音楽など平常心につながる。
私は時々、体にジリジリと刺さる音が体の中に入ってきたり、頭がしびれるような感じがあって、いつもこれはなんだろうと不思議に思っているのだけど。
沖縄の海や風、暮らしのリズムから自然に生まれ、ずっと受け継がれてきた音。
沖縄音階には、複雑な響きや強い緊張感はありません。
テンポはゆるやかで、まるで心臓の鼓動と同じくらい。
人間の持っている平常のリズムと共鳴して、聴く人に落ち着きをもたらしてくれるのだと思います。
気づいたこと
沖縄音楽の心地よさは、音階そのものの特徴だけではなく、
「波長が体を通っていく」こと。
響き方ひとつで、人を安心させることも、不快にさせることもあるから、曲を作るときにもその気づきを忘れたくないなと思います。
コメント