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「かえるの歌」で学ぶ曲の構成 ①

Mini Lesson

作曲を始める前に、多くの人がぶつかる壁、「曲の構成」

どんに良いメロディーを思いついても、構成があやふやだと、聴き手の心をつかむことは難しいし、作った自分さえも混乱してしまいます。

結果、せっかく作ったのに、完成することなくお蔵入り。

実はレッスンをしていても、バランスを無視して、自分の好きなように弾いてしまい、結局は何を作りたいのか自分でもよくわからない。そんな人をたくさん見かけます。

余計なことをせずシンプルに考えてみよう

 

そこで3回シリーズに分けて、作曲法を学ぶよ。今回はその第一歩で、曲のフォーマットを解説します!

 

ピアノレッスンを10年受けたので曲は弾けるけど、コード進行や曲作りについて学んでこなかった人、または演奏グレード5級を受ける人に向いてます。

曲のフォーマットを理解しよう

曲のフォーマットを考えることで、曲全体に自然な流れを持たせ、一貫性のある構造にすることができます。

それは聴き手は曲の展開を心地よく感じ、物語のように楽しむことができるでしょう。また、作曲者自身も、明確な方向性を持って作業を進めるから、迷うことなく曲を作ることができますね。

一般的なフォーマット

 イントロ→ Aメロ→Bメロ→ Aメロ → エンディング

ごく一般に使われているカタチです。

それではみんなが知っている「かえるの歌」を例に弾いてみます。

 

 

各セクションの役割

冒頭で印象付ける「Aメロ」と、盛り上げてコントラストをつける「Bメロ」など。各セクションの役割を解説します。

 

イントロ

役割: 曲の始まりを飾る部分。曲のテンポや雰囲気を伝え、次に続く部分への期待。

Aメロ

役割: 曲のメインメロディ登場。曲のテーマを伝えて親しみを感じさせる。

ポイント: 短いメロディ(2小節ほどのモチーフ)を作り、それを繰り返すことで印象づける。

Bメロ

役割: Aメロとは異なるメロディやリズムで、曲に変化を加える。

ポイント: Aメロとのコントラストを意識。

Aメロ

役割: 再びメインメロディが登場。

ポイント: はじめのAメロと同じメロディを使いながらも、少しアレンジを加えることで新鮮になるかも。

エンディング

役割: 曲の締めくくり。全体をまとめ、余韻を残す。

ポイント: イントロやAメロのメロディを引用することで、曲全体の統一感を持たせながら、自然に終わらせる。

AメロとBメロのバランスをうまくとることで、曲全体に動きと変化が生まれます。これで、シンプルな曲の構成がしっかりしますね。

 

曲の構成を会話に例えると?

 

ある日の友人とカフェでランチをするシーンを想像してみてください。これを曲の構成に例えると、こうなります。

イントロ/準備

友人と会う前に、化粧をしたり、カバンの中身をチェックしたりします。

(曲のイントロに相当します。イントロは、曲の始まりを飾る)

Aメロ/あいさつ

カフェで友人と会って、「こんにちは!久しぶり」とあいさつ。

(短いメロディ(2小節ほどのモチーフ)を作り、それを繰り返すことで印象づける)

 

Bメロ/ランチ

おいしいご飯と盛り上がる会話を楽しむ

(BメロはAメロとは異なるメロディやリズムを持ち、曲に変化を加える部分)

Aメロ/あいさつ

時間を見て、会話を終わらせるタイミングをはかる。「今日の晩御飯、何作るの?」「楽しかったね、また会おう!」

初めのAメロと同じメロディを使いながらも、少しアレンジを加えることで単調を防ぐ)

エンディング/帰り道

「元気そうでよかった」と感じながら帰路に着く。

イントロやAメロのメロディを引用することで、曲全体の統一感を持たせながら、自然に終わらせる)


なぜこれが重要なのか?

いきなり会って自分の話をしたり、こちらが知らない人についてを延々と話したりすると、「この人とはもう会いたくない」と思いますよね。

少々強引ですが曲も同じです。構成がしっかりしていないと、リスナーは混乱し、興味を失ってしまいます。だからこそ、曲の構成を理解し、効果的に使うことが重要です。

 

グレード5級にも使える

特にヤマハの演奏グレードの即興を練習している人にはしっかりと覚えてほしい内容。

よくある失敗例は、A-B-AでAの部分が異常に長かったり、各セクションの小節バランスが悪かったりすることがあります。これは小節感覚に問題があると思いますが。

それと、コード進行が単調すぎるというのもよく見かけます。

好きなコード進行をコピーしてストックするのも練習の一つ。

このブログでもグレードについて取り上げていく予定でいますので、お楽しみに!

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返信が長くなってしまう場合、このブログで解説したいと思うので気軽に送ってね〜!

 

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