Cute×癒し - 心を満たす音楽空間

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午後の、ぼんやりが音楽力を育てる(チャレンジ!ミニ課題つき)

Mini Lesson

こんにちは。

6月、8月、8月、という感じで、7月が飛んで8月が増えた・・なので、来月は本物の8月がやってきます。

さて、昼食後の午後。頭がぼんやりして集中できないことありますよね。でも実は、そんな時間こそ「即興」など「ひらめき」に向いている絶好の時間だと思うのです。もちろん音楽を聴くのも同じです。


ぼんやりタイムを使って、効率よく、感覚的に練習する方法について考えてみたので、気になる方はぜひ読んでみてください。

午後の、ぼんやりが音楽力を育てる

ひらめき、インスピレーションが絶好の午後

よく出来る人の行動を見てると、オンとオフがはっきりしています。なので眠くなる午後の使い方がとてもうまくお昼ご飯を食べた後は、10分だけでお昼寝をしたり、とても効率よく過ごしています。

しかし一般的にお昼ご飯を食べたあとは、集中力が落ちて、やる気も出ないぼんやりタイムです。

このふわふわの時間を使って、自分の音楽を成長させることができないかな。

それで調べてみたらあった!

ちゃんと用語もあって、意味づけもされています。

人が何もしていない時に働く「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」
空想したり、過去を思い出したり、未来をイメージしたりする時に使われるもので、
創造的な発想が生まれるときによく活動する。

意識して考えようとしなくても、脳の中では情報が整理され、イメージがつながったりして、フッと何かいいアイディが浮かぶのはこの時間。

全体が完成されていなくても、その断片が曲づくりのヒントになったり、言葉にできなくてモヤっとしていたことが突然クリアになったりもします。

何かに集中するより、感覚に身をまかせる。クリエイティブな体と頭になる時間は午後が一番。

 

 

頭が冴えている午前中に、即興演奏の課題に挑戦して、頭がぼんやりしてくる時間に、同じ課題をもう一度やってみる。


不思議と、午前には思いつかなかった発想が浮かぶことがあります。
これは、午前にしっかり取り組んだ内容が、午後のぼんやりした時間に脳の中で再整理され、もしかしたらひらめきとしてあらわれるかも?

本当かな〜

課題

 

ちょっとむずかしめな問題。コードをつけたり、変奏してみてね。答え合わせは次回のブログで!

負担が少ないインプット

午後は、曲をただ流しているだけなのに、なぜか耳が心地よく反応することがあります。

実はその時、耳は少なからず分析をしています。和音の流れ、作曲者のくせや特徴など。 脳が勝手に情報を整理し、必要なときにすぐ取り出せるようにストックします。

音楽を何度も聴くことで、脳はコード進行や旋律のパターンを無意識で学ぶ「統計的学習」
音楽をたくさん聴く人は、例えばジャズの2-5進行やクラシックの典型的な構成を、わりとすぐに理解できるのはこのおかげです。

ちょっと聞きなれない言葉の意味は?

統計的学習~何度も聴いてるうちに、無意識に覚えてしまうこと。

赤ちゃんがことばを覚えるように、私たちも音楽を聴くことで、自然と法則を体で覚えていきます。
いつも音楽を聴いている人ほど、その脳の働きは研ぎ澄まされているようです。

 

聴くだけのインプット

午後は、好きな音楽をゆるやかに流すのがおすすめです。
バロック、ボサノバ、ジャズなどの穏やかな曲、または波や風などの自然の音を聴きながら散歩して体をリラックスさせるともっといいと思います。

こうして、聴くだけで密かに脳が学んでくれるということです。

ピアノソロ〜無駄なことはいっさいせずに伝えるってこういうことなんだ、と思った曲。

ジャズ

昔の雰囲気があるけど今っぽい。レトロというのかビンテージというのか。スキャットは勢いがあります。(好みによる) 見た目は上品だけど歌はワイルド。オールドタイプのジャズボーカルが少し苦手な私でも楽しめます。

音楽を聴くだけで育つ

統計的学習は、言葉を覚えるときに働く仕組みとして知られていますが、音楽にも同じです。

赤ちゃんは、まだ言葉を話せなくても会話から音を聞き、それをひとつのかたまりとして覚えていきます。これによって単語が少しずつ形になっていきます。

同じことが音楽でも起こります。大人も赤ちゃんも、音の並びを聴くだけで、その中の決まったパターンを見つけ、ひとつのまとまりとして覚えていくのです。

音楽の場合も、繰り返し聴くことで、耳はコードの流れやメロディの形を無理なく覚えていくのですね。

今まで、自分が弾きたかったメロディやコードが、頭の中でぐるぐると響くことはありませんか?知らないうちに、今まで聴いていた素材が形になって現れた瞬間?なのかな。

経験によって磨かれる耳

この力は、日々の経験や積み重ねでさらに強くなります。
音楽家は、音の規則性にとても敏感で、無意識に整理する力が高いと言われています。
つまり、午後のぼんやりした時間に好きな音楽を聴くだけでも、少しずつ耳が研ぎ澄まされていくのです。

もっといい音楽を聴こう!

自然と耳から入ったものを、知らないうちに覚えてくれる「統計的学習」と、昼食後にやってくる「ひらめき」。
この二つを午後に合わせて活かそうなんて、ちょっと欲張りすぎたかな。

ではまた〜

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引用・参考

  • Wikipedia「Statistical learning in language acquisition」

  • Saffran, Johnson, Aslin, & Newport (1999). Statistical learning of tone sequences by human infants and adults. Cognition, 70(1), 27–52.

  • Paraskevopoulos et al. (2021). Statistical learning effects in musicians and non-musicians: An MEG study.

English Version/Afternoon – The Best Time for Inspiration

After lunch, we often feel sleepy, and it’s hard to focus.
But this sleepy time can actually be the best moment for ideas, improvisation, and even listening to music.


Light Input in the Afternoon

Sometimes, just playing music after lunch feels nice to the ears.
Even when we don’t focus on it, the brain quietly organizes what we hear — chords, melody, and style.
This is part of statistical learning: by hearing patterns again and again, we naturally remember them.


“Listening Only” Input

In the afternoon, it’s nice to play calm music.
Baroque, bossa nova, or jazz… Or nature sounds like waves and wind while taking a walk.
This kind of “just listening” helps the brain learn quietly in the background.


Growing Through Music Listening

Statistical learning works not only for language but also for music.
Babies can pick up frequent sound patterns just by listening, and store them as one unit.
The same happens with music.
Adults also notice common patterns in chord progressions or melodies just by listening.


Sharpening the Ear Through Experience

This ability grows with experience.
Musicians are especially sensitive to patterns and can organize them unconsciously.

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