Cute×癒し - 心を満たす音楽空間

心に優しく寄り添う癒しメロディ
日常の忙しさから一歩離れ
ふんわりとした幸せを感じられるほのぼの空間です

午後の、ぼんやりが音楽力を育てる

blog

 

午後の、ぼんやりが音楽力を育てる

昼食後の午後。頭がぼんやりして集中できないことありますよね。でも実は、そんな時間こそ「即興」など「ひらめき」に向いている絶好の時間だと思うのです。もちろん音楽を聴くのも同じです。


ぼんやりタイムを使って、効率よく、感覚的に練習する方法について考えてみたので、気になる方はぜひ読んでみてください。

ひらめき、インスピレーションが絶好の午後

よく出来る人の行動を見てると、オンとオフがはっきりしています。

なので眠くなる午後の使い方がとてもうまくお昼ご飯を食べた後は、10分だけでお昼寝をしたり、とても効率よく過ごしています。

しかし一般的にお昼ご飯を食べたあとは、集中力が落ちて、やる気も出ないぼんやりタイム。

このふわふわの時間を使って、自分の音楽を成長させることができないかなと、考え調べてみたらあった!

ちゃんと用語もあって、意味づけもされています。

何もしなくても働く脳

人が何もしていない時に働く「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」
空想したり、過去を思い出したり、未来をイメージしたりする時に使われるもので、
創造的な発想が生まれるときによく活動する。

意識して考えようとしなくても脳の中では情報が整理され、イメージがつながったりして、フッと何かいいアイディアが浮かぶのはこの時間です。

全体が完成されていなくても、その断片が曲づくりのヒントになったり、言葉にできなくてモヤっとしていたことが突然クリアになったりもします。

何かに集中するより、感覚に身をまかせる。

クリエイティブな体と頭になる時間は午後が一番ですね

 

聴くだけで耳が鍛えられる

午後は、曲をただ流しているだけなのに、なぜか耳が心地よく反応することがあります。

実はその時、耳は少なからず分析をしています。

和音の流れ、作曲者のくせや特徴など。

脳が勝手に情報を整理し、必要なときにすぐ取り出せるようにストックします。

音楽を何度も聴くことで、脳はコード進行や旋律のパターンを無意識で学ぶ「統計的学習」。


音楽をたくさん聴く人は、コード進行やクラシックの典型的な構成を、すぐに理解できるのはこのおかげです。

ちょっと聞きなれない言葉の意味は?

統計的学習~何度も聴いてるうちに、無意識に覚えてしまうこと。

午後におすすめの音楽

午後は、好きな音楽をゆるやかに流すのがおすすめです。
バロック、ボサノバ、ジャズなどの穏やかな曲、または波や風などの自然の音を聴きながら散歩して体をリラックスさせるともっといいと思います。

こうして、聴くだけで密かに脳が学んでくれるということです。

バロック時代のヘンデル、バッハ、

モーツァルト、ドビュッシーのピアノ曲がおすすめ。

PC作業の時はラフマニノフのヴォカリーズを聴くとはかどります。

 

 

ラフマニノフ、ヴォカリーズ(Vocalise) 作品34-14

ヘンデル《水上の音楽》のアラ・ホーンパイプ(Alla Hornpipe)

バッハ、G線上のアリア  etc.

 

ジャズもいいですね。

昔の雰囲気があるけど今っぽい。レトロというのかビンテージというのか。スキャットは勢いがあります。(好みによる) 見た目は上品だけど歌はワイルド。オールドタイプのジャズボーカルが少し苦手な私でも楽しめます。

午後を味方にして耳を育てよう

統計的学習は、言葉を覚えるときに働く仕組みとして知られていますが、音楽にも同じです。

赤ちゃんは、まだ言葉を話せなくても会話から音を聞き、それをひとつのかたまりとして覚えていきます。

これによって単語が少しずつ形になっていきます。

同じことが音楽でも起こります。

大人も赤ちゃんも、音の並びを聴くだけで、その中の決まったパターンを見つけ、ひとつのまとまりとして覚えてきます。

音楽の場合も、繰り返し聴くことで、耳はコードの流れやメロディの形を無理なく覚えていくのですね。

今まで、自分が弾きたかったメロディやコードが、頭の中でぐるぐると響くことはありませんか?知らないうちに、今まで聴いていた素材が形になって現れた瞬間?なのかな。

この力は、日々の経験や積み重ねでさらに強くなります。


音楽家は、音の規則性にとても敏感で、無意識に整理する力が高いと言われています。


つまり、午後のぼんやりした時間に好きな音楽を聴くだけでも、少しずつ耳が研ぎ澄まされていくのです。

自然と耳から入ったものを、知らないうちに覚えてくれる「統計的学習」と、昼食後にやってくる「ひらめき」


この二つを午後に合わせて活かそうなんて、ちょっと欲張りすぎたかな。

 

 

 

オリジナル曲配信中

Erika Asai_Honobono Creative Co. lit.link
pianist/composer、バンドやサポート、ピアノ講師など経て、現在は音楽制作がメイン、SNS、画像、音楽、動画、個性とスタイルを1リンクに

 

引用・参考

  • Wikipedia「Statistical learning in language acquisition」

  • Saffran, Johnson, Aslin, & Newport (1999). Statistical learning of tone sequences by human infants and adults. Cognition, 70(1), 27–52.

  • Paraskevopoulos et al. (2021). Statistical learning effects in musicians and non-musicians: An MEG study.

English Version/Afternoon – The Best Time for Music Inspiration

1. Creative Afternoon

After lunch, the brain’s Default Mode Network (DMN) turns sleepy time into music inspiration and new ideas.

2. Learning by Listening

Calm background music (BGM) or nature sounds help statistical learning. Repeated chords and melodies are stored unconsciously.

3. Sharper Ears

Like language learning, musicians refine their ear just by listening. Afternoon is perfect for quiet growth.

コメント