シューベルト作曲「子守唄」の最初の部分をモチーフにしたヤマハグレード5級、即興Bの練習例をご紹介します。
2小節のモチーフを与えられても、次に何を弾いていいのかさっぱり思いつかないという人は、ぜひみてくださいね。

ヤマハの能力テストでは科目の一つとして即興演奏がありますよ。
原調は変イ長調ですが、ハ長調に移調して解説します。


簡単そう?意外とむずかしい・・
2小節のメロディーをもとに即興で作る
最初の2小節を使って、続きを即興で弾いてみましょう。


モチーフを使って、シンプルに仕上げた例です。

はじめは、A-B-Aの形式でまとめてみましょう。
よくない例と理由
やってしまいがちな、失敗パターン。

一言アドバイス
❶モチーフA→モチーフB、と弾いたら、続きも同じように弾くとまとまった感じになります。
❷この伴奏形は変ですね?
❸提示部の終わりは終止形で。続きがあるの?と思ってしまいます。
❹展開部のBに入ると、いきなり不自然な伴奏形が。とりあえず変えてみました、という感じが丸出し。
❺この半端なソの音はいらないかも。よくやってしまうパターン。
❻メロディの導音(ファ#)と、和音のファ#は重ねてはいけないルール。
❼再現部ではモチーフAを持ってきましょう。
❽ここで曲が終わるということをお知らせするため、終止の和音で弾く。
少し気をつけるだけで、ここまで変わる
先ほどの失敗例をもとに、少しだけ変えてみました。

不合格ラインと合格ラインの差はこれ!

伴奏形を不自然に変えない、導音の重複に気をつける、など基本ルールを意識するだけで、劇的に良くなります!
応用編〜小曲「よい眠りをありがとう、シューベルト」
最後は応用編。
こんなふうに、即興で演奏できたらな、という理想形です。
練習法の一つは、ノートに書いて完成させるやり方です。
「それじゃ即興の練習にならないよ」と思うかもしれないけど、自分がどんなふうに演奏したいのかを客観的に見ることで、わかってくることがたくさんあります。
こちらの応用編は実際に、弾きながら書いて完成させたものです。

よい眠りをありがとう、シューベルト(PDF)
群青色のカーテンがそよそよと、なびく部屋、紺色の布団、水色の枕。
青がイメージの曲です。

よかったら弾いてみてください
感情も生まれ変わる、よい睡眠
自分の睡眠をふりかえると、毎日すごく深く眠っているほうです。
以前は夜更かしをよくしてました。どうしても音や光のない深夜は、集中して音楽を作ることができるから。
しかし、今は明るい時間を楽しみたいので、夜更かしは厳禁。12時〜1時に寝て、朝は7時半〜8時には起きることにしてます。おかげですごく体調はいいです。
眠れないことは全くなくて、多分10秒で寝ています・・それから朝までぐっすり。
昨日嫌なことがあって悶々と過ごしていても、次の日それを思い出しても、まるで面白くない教科書のように、文字が淡々と並んでいるみたいになり、そこにはまったく感情がありません。
ただの出来事。
なので、睡眠は生まれかわりの時間です。
「おはよう!よく寝た」というより、「生まれ変わったよ、ありがとう!」という気持ちで起きています。
グレードの即興演奏は数学的?
ヤマハの即興は、ある程度のルールがあるし、それはあらかじめわかっているので、数学的とも言えますね。
なので、完全に無の状態から生み出す即興とは少し違います。
枠組みを理解して、そこに自分の表現(メロディー)を上乗せして仕上げていくイメージで練習するとよいでしょう。
ただそうなると、 楽譜があるのと同じ状態ですよね。
それは、台本を棒読みする大根役者になってしまう。
ただ暗記されたセリフではなく、声のトーン、目の表情、間の取り方まで自分のものにして演じきる俳優さんのような音楽を目指しましょう!(まるでハリウッドのオーディションのよう、というのは大袈裟かな)
そうすると、自然にいろいろなものが装備されていくものです。
グレードは完璧に暗記した台本を披露する場ではありません。
ぜひ、自分はこう弾きたい!という 能動的な気持ちで日頃から練習してみてください。
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