今回は、ヤマハの演奏グレード5級 についてのお話しです。
過去に受けて不合格だった人、これから受ける人はぜひ参考にしてください。
演奏グレード5級の科目
- 楽曲(自由曲、課題曲)
- 初見
- 即興A、B

ヤマハのテストは、その場で音楽を作る即興演奏があるよ!

本番力が必要!
ピアノ演奏グレード5級
グレードとはヤマハで行っている音楽検定試験のことです。
9〜6級までは生徒向け、それ以降は専門を目指す人、演奏のプロなど目指す人などがいます。
必ずしも持っていなくてはならないわけではないけど、ヤマハ講師として勤務する場合、5級以上持っていないと採用しない会社があるようです。
年齢制限はなく小学生でも受験可能。ヤマハの生徒さんでなくても受けることができます。ただ、幅広い知識や技術が求められるため、よく勉強してから受けてください。
演奏グレードの特徴は、「即興演奏」という科目があること。
これにはAとBの2種類あり、Aはテーマとコードが書いてある16小節程度の楽譜をテーマ→1変奏→2変奏という感じで、3コーラスにまとめるというもの。
Bは、2小節のモチーフから1曲を作ります。
予見は別室でAB合わせて10分間見ることができますが、鍵盤で音を出すことはできません。
あと、初見演奏もあります。(ブルクミュラー25番程度の問題を、30秒程度見ることができますが、音は出せません)
演奏グレード5級の科目
- 楽曲(自由曲、課題曲)
- 初見
- 即興A、B
楽曲演奏
課題曲(1曲)
自由曲(3曲)
いろいろな時代、テンポ、調性の曲を選択。要項を参考にしてください。
- ソナチネは選曲不可
- バッハインベンション1番は6〜5級の間
- 複数からなるソナタなどは抜粋可能
- 繰り返しのある曲は試験官の指示に従う
- 暗譜を推奨
- ツェルニーなどの練習曲は不可、ショパンエチュードなどはOK(コンサートなどで演奏される曲が目安)
自由曲の選曲例
バッハ/シンフォニア1番
ベートーベン/ピアノソナタ第1番ヘ短調第1楽章0p.2-1
ドビュッシー /月の光
グレードの詳細
演奏が止まったり、大きなミスをした場合は不合格になる場合があります。少しのミスタッチは、仕方ないと思いますが、そこからどうやって立ち直らせたのか、が重要。
楽譜をめくったタイミングでミスしてしまうなど、余裕がない仕上がりであれば、焦らずに受験を見送りしっかり練習しましょう。
初見演奏
範囲は全調。
1〜2ページくらいの小曲。20〜30秒ほどの予見をしてから弾きます。(予見で鍵盤を触るのはNG)
即興演奏
A
16小節程度のテーマ、コードネームと和音記号付き。転回形をうまく使う。2種類の変奏を即興で弾きます。
弾き方
テーマ→1変奏→2変奏
伴奏付けや和声、即興力が評価のポイント。

いまいちな低音ラインや、不自然な転回形で弾いてしまった場合、評価が下がってしまいます。
B
短いモチーフをもとに即興で小曲を作ります。
課題は3つ提示されますが、できそうなものを一つ選んで弾きます。形式は自由。ソナチネ、ロンド、歌謡曲など。
🔹私のレッスンでは、AーBーA (主題ー展開ー再現)を中心に練習してもらってます。

即興力、メロディーと和声の自然な流れ。形式感が評価のポイント!
追試について
合格点に満たなかった科目は、1年以内に追試を受ける資格がもらえます。1年でしっかり実力をつけてください。
合格点の配分
以下は、要項から抜粋しました。


実施スケジュール
ホームページで確認してください。

合格率は10%以下らしいよ

ヒエ〜

でも多分そのくらいかな・・・
このブログでは時々、即興演奏についても書いていますよ〜
質問などは気軽にどうぞ。


グレードの勉強は役に立つけど、演奏会に足を運んだり、好きな音楽を聴くのも大事ですね。
生徒さんに教えるために、もう一度頭の中を整理し、アウトプットすることでよりクリアになりました。そして何より、レッスンで、いろんな質問を投げてくれたことが、私の何よりの勉強です。
終わりに〜グレードのその先に何があるの?
ここまで読み進めてくださった方は、きっと合格への道筋を探していたり、何を勉強すべきか迷っていたり、不合格で落ち込んでいる人かも知れません。
今だからわかることですが、試験という「枠」の中にいると、「正解」だけを探してしまいます。
でも、私自身、いろいろ経験して、音楽はもっと自由だということがわかりました。そして本当に人の心を動かすのは、別のところにあるもの。
それは、本当に音楽が好きなんだなと演奏から伝わってきたり、
呼吸、
迷い、
ちょっと反抗的だったり、不器用さでさえも愛おしくなるような、その人自身の独特のもの。
心を動かされて、それを誰かに伝えたい気持ちも出てきます。
それが音楽の魅力なんじゃないかな。
それをみんなが聴きたいし、演者は表現したいと思っている。
それは、正しい練習やグレードのような試験から得られるものかどうかはわかりません。
私も一応、グレードを勉強したけど、知識?とも言えないカケラや断片のようなものが散らばっていて、自分は一体何をしたかったんだろう、という思いだけが残ってしまった時期もありました。
素晴らしいプレイヤーをたくさんみてきて、なぜあんなにハッとするような演奏ができるのか?
いつも考えていました。自分のやっていることは果たして良いものなのか。
練習だけではないような気がしていました。
そして時を経て、自分なりに気づいたことがあります。
それは、練習という名の試行錯誤。
自分にしかわからない想い
精神的にまだ大人になり切れていない中で、周囲と自分の気持ちが大きくズレていたのがとても苦しかった。
しかし今は、その散りばめられた断片を一つにしたら何が生まれるんだろう、という自分への期待感と、まだ見ぬ未来の自分がとても楽しみ。
結局昔は、何かに囚われ、枠にはめ、勝手にルールの中にいたんだと思います。
「正解」を求めることに息苦しさを感じたら、一度じっくりと自分の気持ちと向き合うのもいいし、好きな音楽をたくさん聴いたり、コンサートに出かけたりしてみてください。
そこには点数も何もない、好きな音楽を聴き、演奏するだけで満足な自分に気づくかもしれません。
でもやっぱりグレードの勉強をしたい人は、辿り着くまでの距離が果てしないということを、理解して取り組むのがいいと思います。一緒に勉強していきましょう!



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